残業は当たり前?サービス残業にまつわる問題

オフィスで働く人の多くは日常的に定時になっても「何となく帰りづらいな」と感じているのではないでしょうか。
本来一日の就業時間は決められており、それに対して対価が支払われるわけですので、何も遠慮することは無いのですが、多少でも時間を超過していないと一生懸命作業していないように見られる気がして帰ることができない。そんな気がするのです。
特に技術系の職場となると納期に追われている同僚の横でさっさと帰りにくいものです。しかし、こうしたちょっとした残業のほとんどがサービス残業になっていることが多く、社会的な問題ともなっています。
特に、入社1、2年目の若い社員は本人の意思だけで帰ることができず、無駄に時間を過ごすこともあるようです。

「サービス残業は良くない」上場会社の経営者の共通認識になっています。
しかし、小さな会社では経営者自身が苦労して会社を立ち上げ、常に余裕が無い状態で会社運営にあたっているせいか「サービス残業くらい当たり前」という感覚が強いようです。
IT業界は大手の下にこうした小さな会社が下流の工程を行っていることが多く、そのためにITの仕事はきついといったイメージが定着しています。

そもそも技術系の仕事は経験が重要視されるあまり、職人気質であったり、そのための上下関係というものが根強く残っていますので、「俺たちの若いころはこんなものではなかった」「半人前で勉強中のくせに」「残業代をもらえるほどの仕事をしているのか」といった考え方が当たり前のようになっています。
自分たちの時代と現代とでは時代背景も社会情勢も大きく異なっているのですから、中高年世代が今の若者の時代と比較することが大きな間違いです。
こうした時代錯誤の認識はサービス残業意外でもパワーハラスメントのような別の問題を引き起こす可能性もあります。

徒弟制度のような世界は一見格好の良い世界に思えますが、あくまでも工芸や芸能の世界でのものであって、企業という組織にあってその考えは弊害にしかならないということを経営者や責任者は認識する必要があります。

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